野北地磯における魚影の濃さと潮通しの良さは福岡随一?
大型の地磯で断トツで釣れる綿帽子、野北漁港からの行き方は車で5分。
市内からアクセス良い地磯は数あるが、綿帽子ほど水深があって潮通しが良い地磯は珍しい。 だが、台座へのアクセスは難易度が高く、入念な装備や事前の情報収集はマスト!ベテランの方が多いので、くれぐれも釣り場を荒らさずに静かに釣りましょう。
(1) 野北の地磯への行き方
野北漁港から徒歩でアプローチする方法と、Googlemapで示す上図へ行きそこから山を下りて釣り場へアプローチする方法、という2つのルートがある。地磯のメインとなる綿帽子に行くには後者が望ましいですね。なお、GoogleMapでは入山場所(車を止める場所)に「牧場夕日スポット」と記されています。
後者のアプローチを要約すると、車を停車⇒入山し磯の入口まで徒歩10分弱⇒梯子やロープを頼りに釣り場に到着、という流れになり、釣り場までの所要時間は10-15分程。
そして何よりも、滑りにくい磯靴やスパイクシューズなど足元の装備は完璧に、ライフジャケットも絶対に着用して、できる限り軽装でエントリ-すべきです。
車を停車する場所は以下のような雰囲気。一番目の写真は早朝で、この日は既に4台程車が泊まっていた。以下、朝と昼の写真が混在します。
このガードレールの割れ目から入山。草ボーボーに見えますが、たくさんの釣り人が通ったせいか足元はしっかり。
そして、初心者向けの登山道のような道を約10分歩く。早朝などの真っ暗闇でも怖くない、足元は土でできた階段があったりするのでヒョイヒョイ進みます。
問題はここからです。磯が見える入口からは「どうやって降りようかな?」と一瞬迷うはず。でも梯子があったりロープがあるので注意深く周りを見て落ち着いて降りましょう。滑落だけは絶対にしないよう細心の注意をお願いします。
そして、ようやく台座へ到着します。この釣り場の定員は最大で6-8名程。かなり大きく足場も安定した珍しい地磯です。
以上より綿帽子の釣り座へ到着。ここまで来るのに約10分程。
(2) 釣り方と釣りもの
手前数十メートルは岩や根が拡がり根がかりの可能性大。また、沖へ向かうにつれ駆け上がりとなるためとにかく遠投する。ジグやカゴの遠投など、沖めがけて仕掛けを放り投げよう。
下図は某アプリより海中の等高線を示したもの。実際はこの水深よりもプラス3-5mと考えてよい(ディーパーにて検証済み。綿帽子の地磯足元の水深は8m超)。等高線の幅が密集する駆け上がりを狙って遠投しよう。
また、綿帽子の潮通しは抜群で、とりわけ春と秋は釣りものが多い。
- 春:アオリイカ、シーバス、チヌ
- 夏:シーバス、バリ
- 秋:ヒラメ、アオリイカ、サゴシ、サワラ、ヤズ、ネリゴ、シーバス、根魚
- 冬:ヒラメ、チヌ、根魚
(3) 備考
糸島半島北北西に位置する野北漁港。こちらもよく釣れる漁港ですが、釣果は野北の地磯が断トツで上回ります。
しかし地磯はハイリスクハイリターン、磯への岩下りには危険が伴います。磯の特性上、足を踏み外せば死のリスクがあります。頭から滑落すれば即死します。
秋冬などに単独釣行した際、波に飲まれて落水すればハイポサーミア(低体温症)で死ぬ可能性もあります。くれぐれもセーフティ・ファーストでお願いします。そして、そうしたリスクを恐れずトライできるという方は装備を固めてチャレンジしてみると、リスクに見合った大きなリターンが得られるかもしれません。
以上となります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。