隈上川。田篭地区ヤマメ祭り後の残りヤマメ。
例年5月になると、福岡県うきは市浮羽町田篭地区においてヤマメ釣り大会が行われています。
直近は3月18日「第18回田篭ヤマメの里祭り」が開催されました。
これは大人1500円、小学生以下は500円、で放流したヤマメを10匹まで釣り放題、という毎年行われているイベントです。
地図中のピン場所(うきは市田篭公民館の駐車場)で受付を行っています。福岡市内からは、大分自動車道杷木ICを降りて下道20分くらいでしょうか、アクセスは悪くありません。
さて、この祭りですが、朝早く行かないと釣れません。否、出遅れたら全く釣れないと行っても過言ではありません。なぜなら、釣り人が30-60人近く集まり、みなルアーを投げたりチョウチン釣りで餌やったり、フライをブンブン振り回したり思い思いの行動をとられるので、魚はスレるし人声もするし、いつもの渓流でやる大自然とシンクロした釣行は不可能と言えます。
そこで、残りヤマメを狙って下さい。残りヤマメとは、祭りで放流し釣られずに残った、或いは遡上したヤマメのことです。うきは市職員さんから受け取る地図をあえて無視して、釣り人が釣っていないポイントへひそかに遡上してください。
そこではしばしば爆釣します。福岡ヤマメ釣り、福岡近郊の渓流釣り、九州ヤマメ釣り、などで得られる釣り場情報でいえば、足元にいるヤマメの数はピカイチかと思います。
(1) ポイント
初めての方でどうしてもヤマメを釣りたいと思ったら、ためしに地図中のピンへ密かに移動、遡上し釣りをしてみて下さい。
そこはお祭り参加者は誰も踏み入れていない釣り場であって、当日までに放流したヤマメが遡上しプールに群れています。上級者なら知ってる方は多いでしょう。
私はこれまでに祭りに参加して釣れたことはなく、残りヤマメ狙いで毎年10匹以上釣っています(食べきれないので2匹をキープして大半をリリース)。
場所はピンポイント、車を邪魔にならないよう駐車し釣りを楽しめる。
(2) ターゲットと攻め方
残りヤマメを狙います。放流されたヤマメは養殖、餌で育てられているケースが圧倒的。餌はミミズやエビ、オキアミやピペット(練り餌)が使われています。コストが高い小魚や昆虫は使われないため、放流当初のヤマメはブドウ虫などに無反応のケースが多いのです。そうなると積極的に追ってこない。
効果的なのは、ルアーやスプーン。ヤマメが反射的にタックルする獰猛さを突いて、アピール力のあるものが望ましい。小雨でも降れば爆釣となります。
以下の写真は田篭ヤマメ祭り会場の雰囲気です。たくさんの人が釣っている場所。見えヤマメは大量にいるが全く釣れない。チェイスしてくるが食べてくれません。
(3) 備考
今回は山女魚を確実に釣るためのポイントとして上記を公開しましたが、田篭地区のヤマメ祭り自体はファミリーフィッシング、自然に親しむアウトドアとして数年に渡り支持されている素晴らしいイベントです。
釣り人の中には若いお父さんと小さな男の子といった、普通の渓では見れない光景もあり、渓流やヤマメに興味があってもなかなか手が出ない、そんな方々を楽しませてくれる有り難い企画だと思います。同様のイベントは福岡近郊でもなかなか存在しません。
今後もこうしたイベントをうきは市行政、職員の皆様が継続できるよう、残りヤマメ狙いの玄人さん達もうっかり忘れずに1500円を納めて下さいますようお願い申し上げると共に、今宵の筆を置きます。
最後までお読み下さり、ありがとうございます。