嘉瀬川上流。
福岡近郊でヤマメ釣り一級ポイントです。佐賀県中東部を流れる一級河川。
福岡市内から車でわずか30分-40分。私の知る限り、福岡市内(特に中央区、博多区、早良区などにお住まいの方)から最もアクセスの良い釣り場です。上手な方は放流直後に20匹以上のヤマメを釣り上げます。
私達も約10年前から毎年解禁した週に古湯へ繰り出します。解禁直後は平均して5-8匹を釣ります。解禁後は水温が低く活性が低いですが、餌で釣るよりスプーンが圧倒的にオススメです。ナワバリ意識が高まる放流直後は、初めてのスプーンにがっついてきます。
嘉瀬川は水量があり川幅も広く、フライ、テンカラ、ルアーなど様々な釣り方でヤマメ釣りを楽しめるポイントです。中島商店、やつだ屋、のいずれかで日釣り券(入漁券)1000円or年券4000円を購入します。入渓前に買っていくことをお勧めしますが、店がオープンするのは7時頃であるので、釣りが終わったあとにお金だけ払いに行くのでもOKのようです。
(1)ポイント
主に嘉瀬川上流、地図上のマーク参照。
ダム真下の岩場、または、嘉瀬川本流(佐賀市立富士運動広場、鶴霊泉の裏)の足場が良いところから入渓。ケロケロケロッピーの石造前などは雨天時に爆釣。スレて釣れない時はプールになっている深場か、貝野川へ廻ると、全くスレておらず爆釣することがある。また、上流部の一級ポイントについては下記記事に詳細を記載していますので、一度ご覧いただければお役に立てると思います。
嘉瀬川本流赤い橋の下。向かって右側はプールとなり解禁序盤は山女魚が居つきやすい。
貝野川最上流。これ以上は遡上難しい。
(2) ターゲットと攻め方
ヤマメを狙います。ヤマメ以外の魚が釣れないくらいヤマメ釣り師にはうってつけの川です。放流直後は上述のとおり圧倒的にスプーンがおすすめです。
テンカラ、フライフィッシングで毛バリも良いですが、3月~4月前半は山女魚の反応がかなり悪いですね。最盛期になれば毛バリが良いです。
また、放流の詳細はスケジュールは、2月末と3月下旬、GW前など複数回行われます。当然ながら放流直後が良型の数が出ます。
放流のヤマメは食べて美味いのか?という問いがあります。天然のヤマメに比べて放流のヤマメは身が締まっていない、大味になる、などの否定的な意見があります。私達は、これまでに熊本の白川や大分の高瀬川上流、島根の源流などでヤマメをたくさん釣ってきましたが、天然ヤマメと養殖・放流ヤマメとの味の差はほぼありません。
味の差はむしろ調理の仕方で変わってきます。どちらのヤマメに対しても言えることですが、さばいた後に塩振って水分を抜いているか、さらにはその後チルドしているか、などが重要になってきます。これらの下準備を行っていれば塩焼きにしてもムニエルにしても、水気や川魚特有の臭みが消えて、天然か養殖か全くわからなくなります。
したがいまして、天然、放流魚、の善し悪しを問う議論を我々はすでに止め、しっかり釣れるか尺サイズを釣れるか、という点にフォーカスするようにしています。
(3)備考
日釣り券を購入する必要があります。1日1000円。中島商店、やつだ屋などで購入できます。連絡先は以下となります。
・中島商店 0952-58-2443
・やつだ屋 0952-58-2520
・古湯地区漁業協同組合 0952-58-2434
補足ですが、近年は鵜による被害、6月以降の水質汚濁による窒息死などが散見されます。特に後者は深刻で、ヤマメが釣れる近隣の河川よりも水が濁り魚にとって住みにくい環境であると目視するだけで容易に推察されます。
おんくり(古湯温泉oncriオンクリ)など有名な温泉宿が立ち並ぶ観光名所であるため水質汚濁は不可避なのかもわかりませんが、渓流ファンからすると何らかの解決策を行政に期待してしまいます。
とりわけ嘉瀬川においては、我々釣り人も環境配慮・自然保全の意識を釣り道具と同様入渓前に装備しなければ、子供達にヤマメ釣りの楽しみを残してあげられない、それほどまでに追い詰められた河川と化したと憂慮します。
最後までお読み下さりありがとうございます。